習っていない単元でもついていける?不登校からの学び直しで見えた「初めてでも解ける力」
「まだ習っていない内容に、きちんと対応できるのだろうか」という不安
不登校のお子さんを持つ保護者の方から、よく聞かれる不安の一つに、
- 「学校に通えていない間に、まだ習っていない単元が出てきたらどうしよう」
- 「初めて取り組む内容だと、自信をなくしてしまうのではないか」
というものがあります。
すでに学んだ内容の復習であれば、思い出しながら取り組めることも多いですが、まったく新しい単元となると、
「そもそも理解できるのか」「一人で取り組んで挫折してしまわないか」という不安を感じやすいのではないでしょうか。

なぜこの不安を感じやすいのか
新しい単元に取り組むときは、これまで積み重ねてきた基礎知識をもとに、初めての考え方を理解していく必要があります。
- これまでのやり方が通用せず、戸惑ってしまう
- 分からないところでつまずき、そこから苦手意識につながってしまう
- 一人で取り組む中で、間違った理解のまま進んでしまう
といったことが起こりやすい場面でもあります。だからこそ、初めての単元に取り組んだときに、生徒がどのような反応を見せるかは、学び直しの中でも注目したいポイントになります。
実際の生徒の様子
今回、ある生徒が算数のテキスト2ページ分と、漢字のテキストに取り組みました。
漢字については、書き取りの問題を漢字一覧の冊子を使いながら解くことができていました。
算数では、重さの単位換算に取り組みました。
この分野は、これまでキャンパスでは扱ったことのない単元でした。
初めての内容だったため、どのように取り組むか気にかけていましたが、生徒はスムーズに解き進めることができました。
取り組み終えた後、生徒自身が『簡単だった!』と話してくれました。

この様子から見えてくるのは、次の2つのことです。
1つ目は、初めての単元であっても、それまでに積み重ねてきた基礎があれば、自分の力で対応できることがあるということです。
重さの単位換算は今回が初めての内容でしたが、これまでの算数の学習の積み重ねがあったからこそ、スムーズに解き進めることができたと考えられます。
2つ目は、『簡単だった』という本人の言葉が、その子にとっての手応えや自信につながる出来事だったということです。
新しい内容に対して不安を抱えていたとしても、実際に取り組んでみて「できた」という経験は、次の新しい内容に向き合うときの支えになっていきます。
もちろん、これは今回の生徒に見られた様子であり、すべてのお子さんが同じように進むとは限りません。
ただ、「初めての単元=難しくてつまずく」とは限らないという点は、多くの保護者の方にとって参考になるのではないかと思います。
当校でできること
こうした様子は、日々の学習の中で「その子が今どこまで理解できていて、新しい内容にどう向き合っているか」を丁寧に見ているからこそ気づけるものです。
当校では、学び直しについて次のようなことを大切にしています。
- 算数や漢字など、複数の教科をその日の状況に合わせて組み合わせながら進める
- 初めて扱う単元に取り組む際は、生徒の様子を注意深く見守る
- 漢字一覧の冊子など、生徒が自分の力で解き進められるような教材を活用する
- 「できた」という生徒自身の言葉や反応を大切に受け止める
このように、新しい内容に取り組む際にも、これまでの積み重ねを土台にしながら、生徒が自分の力で「できた」と感じられるようサポートしています。
不登校の期間があっても、「まだ習っていない内容についていけない」とは限りません。
今回のように、これまでの積み重ねを土台にしながら、初めての単元にも自分の力で取り組み、「簡単だった」と手応えを感じられることもあります。
大切なのは、その子のこれまでの学習状況を踏まえながら、新しい内容にも無理なく挑戦できる環境を整えていくことです。
