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勉強のつまずきが不登校のきっかけに?『分からない』と言えなかった子どもが変わった理由

勉強のつまずきが不登校のきっかけに?『分からない』と言えなかった子どもが変わった理由

「勉強でのつまずきが、学校嫌いにつながっているのではないか」という不安

不登校のお子さんを持つ保護者の方の中には、

「うちの子が学校に行けなくなったのは、勉強でつまずいたことがきっかけだったのではないか」
「分からないことがあっても、うまく言葉にできず、一人で抱え込んでしまっているのではないか」

と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

不登校のきっかけは一人ひとり異なりますが、その中には、勉強でのつまずきという一つの「嫌なこと」が入り口になり、そこに別の「嫌なこと」が重なっていくことで、学校そのもの、あるいは人との関わり自体に苦手意識を持ってしまうお子さんもいます。

なぜこの不安を感じやすいのか

勉強でつまずいたお子さんの多くは、決して「できるようになりたい」という気持ちを失っているわけではありません。

しかし、

  • できないことを「恥ずかしい」と感じ、それを人に見せたくない
  • 「分からない」と言うこと自体に抵抗があり、言い出せない
  • 分からないまま先に進んでしまい、さらにつまずきが重なる

といったことが起こると、本人の中で「できない自分」への苦手意識が積み重なっていきます。
そしてそれが、勉強だけでなく、先生や周りの人との関わり方にも影響していくことがあります。
だからこそ、「分からないことを言葉にできるかどうか」は、学習面だけでなく、その子の人との関わり方を見るうえでも、大切な手がかりになります。

実際の生徒の様子

今回、ある生徒が算数のドリル2ページに取り組みました。
1ページ目は、計算しながら進んでいく形式の問題で、1つ計算を間違えると次に連鎖してしまう構造になっていました。
この問題では、繰り上がりのある小数の計算で詰まってしまい、先に進めない場面がありました。

もう1ページは、分数の大きさを示す新しい単元でした。
「1つの数を5等分にした数」といった表現が難しく、手が止まる場面があったため、図を使いながら一緒に取り組みました。
5/5=1のような、分数が整数と結びつく内容については、何度か取り組んでいるものの、まだ結びつきにくい様子があり、今後の課題となっています。

その一方で、今回特に印象的だったのは、生徒の発言する様子の変化です。以前は、分からない箇所があってもなかなか言い出せない様子が多く見られていましたが、今回は「ちょっと分からないです」と自分から発言する様子が見られました。
そして、詰まった箇所について一度説明を受けると、その次の似たような問題には自分で答えることができていました。

この様子から分かること

このエピソードから見えてくるのは、次の2つのことです。

1つ目は、「分からない」と言えるようになることが、その先の理解につながる大切な一歩だということです。
今回、詰まった箇所で一度説明を受けた後、似たような問題に自分で答えられていたのは、まず「分からない」と伝えられたからこそ生まれた結果です。
言葉にできなければ、説明を受ける機会自体が生まれません。

2つ目は、「言えなかった」から「言えるようになった」という変化そのものが、勉強の内容以上に大きな意味を持つということです。
できない問題があること自体は珍しいことではありません。
それよりも、「できない自分」を隠さずに伝えられるようになったことが、この生徒にとって大きな一歩だったと考えられます。

もちろん、これは今回の生徒に見られた様子であり、すべてのお子さんが同じように進むとは限りません。ただ、勉強でのつまずきが「恥ずかしさ」につながりやすいという点、そしてその状態が変わっていく可能性があるという点は、多くの保護者の方にとって参考になるのではないかと思います。

通信制高校・サポート校でできること

勉強でのつまずきが「恥ずかしさ」や「言い出しにくさ」につながることがあるからこそ、当校では、勉強を教えること以上に、「伝えるべきことを、ちゃんと伝えられる」人間関係を築くことを大切にしています。

具体的には、次のようなことを大切にしています。

  • まずは先生との間で、「分からない」と言っても大丈夫だと感じられる関係を築く
  • 分からない様子が見られても問い詰めず、生徒自身が言葉にするタイミングを待つ
  • 「分からない」と言えた時には、その一言をしっかり受け止め、丁寧に説明する
  • 一度の説明で終わらせず、似たような問題で理解を確認し、次につなげる

勉強はあくまで一つの手段であり、その先にあるのは、先生との間で「分からない」「困っている」といった気持ちを言葉にできるようになることです。
こうしたやり取りの積み重ねは、勉強の理解を深めるだけでなく、人との関わり方そのものを練習する機会にもなっています。

まとめ

不登校のきっかけの一つに、勉強でのつまずきがあることは珍しくありません。
そしてそのつまずきが、「できない自分が恥ずかしい」という気持ちにつながり、言葉にできないまま抱え込んでしまうこともあります。

大切なのは、まず「分からない」と言っても大丈夫だと感じられる関係を築くことです。
勉強を通じたやり取りの積み重ねが、その第一歩になります。

相談のご案内

「勉強でのつまずきが、学校への苦手意識につながっているのではないか」
「分からないことを言葉にできず、抱え込んでしまっているのではないか」
——そうした不安をお持ちの方は、一度ご相談ください。

まずは伝えられる関係づくりから、一緒に考えさせていただきます。

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