通信制高校で1年間に取れる単位数は?通信制高校卒業までの仕組みを解説

先生

「通信制高校で1年に取れる単位を知りたい。」
という方のために、通信制高校の卒業の仕組みを解説します。

通信制高校で1年間で取得できる単位は35〜40単位です。
高校を卒業するために必要な単位数は3年間で74単位です。
ただし、通信制高校を卒業するためには、単位の取得以外にも満たさなければならない要件があります
通信制高校の仕組みを正しく理解して、卒業を目指しましょう!

目次

通信制高校で1年間に取れる単位数は35〜40単位

通信制高校によって1年間に取れる単位数は違いますが、一般的に35〜40単位を1年間で取ることができます。
3年間で合計74単位取ると、通信制高校を卒業できます。
「3年間で」というのがポイントで、全日制高校(学年制)と比較して自分の体調やライフスタイルと相談しながら高校卒業を目指せます。

例えば、高校1年生で25単位、高校2年生で25単位、高校3年生で24単位、というような配分にしても良いでしょう。
高校1年生では様子を見ながら10単位、高校2年生では32単位、高校3年生で32単位、という配分もできます。

全日制高校から転校する場合は、全日制高校で取得した単位を引き継ぐことができるので、残りの単位数を通信制高校で取って卒業することもできます。

通信制高校を卒業するためには3つの条件があるので、例えば1年間で74単位を取って高校卒業というのはできません。3年間で74単位を取る必要があります。

また、転校の場合は転入時期によって取れる単位数が違います。
年度末の3月に近づくにつれて、1年間で取れる単位数は減っていきます。

通信制高校を卒業するには74単位が必要

通信制高校を卒業するための条件をおさらいしましょう。
通信制高校を卒業するためには、学校教育法で定められた3つの卒業要件を満たす必要があります。

  1. 3年間の在籍
  2. 74単位の取得
  3. 30時間の特別活動

この3つの条件を全て満たすと、高校卒業となります。

通信制高校卒業の仕組み①3年間の在籍期間

通信制高校を卒業するためには、3年間の在籍期間が必要です。
在籍する学校は3年間同じでなくても大丈夫です。
全日制高校から通信制高校への転入でも、同級生と同じ高3の3月で卒業することできる可能性があります。

ただし、同級生と同じ高校3年生の3月で卒業するためには、連続して3年間高校に在籍する必要があるので、途中で退学や休学をしている期間があると卒業までの期間が伸びることもあります。

転校の時期と卒業の時期については、高校によって違うこともあるので、気になる通信制高校に確認しましょう。

通信制高校卒業の仕組み②74単位の取得

通信制高校を卒業するためには、74単位が必要です。
高校3年間で合計して74単位なので、自分のペースと相談しながら高校卒業を目指すことができます。

全日制高校では高校によって1学年ごとに取得する単位数が決められています。
1学年で決められた単位を取ることができないと、留年になります

通信制高校では学年に関係なく3年間で74単位を取ればいいので、留年がありません。

通信制高校では、1年に取得する単位数は柔軟に決めることができます。
スケジュールの自由度が高いので、仕事やスポーツ・趣味などに集中することができます。

通信制高校卒業の仕組み③3年間で30時間の特別活動参加

通信制高校を卒業するためには3年間で30時間の特別活動への参加が必要です。

特別活動とは、

  • ホームルーム
  • 学校行事
  • 生徒会活動 などです。

通信制高校の特別活動は、オンラインで受講することが可能な高校もあります。

登校や集団活動に不安がある方は、スクーリングや特別活動について相談しやすい通信制高校を選ぶと良いでしょう。

通信制高校は単位制

高校を卒業するための単位の取得方法には、「学年制」と「単位制」があります。

学年制は主に全日制高校や定時制高校で採用されています。
学年制は、学年ごとに取得するべき単位数が決められており、全ての単位を取得することで進級することができます。1学年で取るべき単位数は高校によって違います。
1年間で取るべき単位数を取っていないと、留年になります

通信制高校はほとんどの高校が単位制です。
単位制では、学年に関係なく3年間で74単位を取得し、その他の要件を満たせれば卒業です。

通信制高校では、1年間で取得するべき単位数が決まっていないので留年という概念はありません。

通信制高校での単位の取り方

通信制高校を卒業するためには、74単位を取る必要があります。
通信制高校で高校卒業を目指す方は、どのように単位が認定されるのか知っておきましょう。

通信制高校での単位の取り方

通信制高校で単位を認定されるには、3つの条件を満たす必要があります。

  1. レポートなどの課題を提出すること
  2. スクーリングに出席すること
  3. 認定試験に合格すること

単位の取り方①レポートなどの課題を提出

通信制高校で単位の認定を受けるためには、レポートなどの課題をきちんと提出する必要があります。
レポートの枚数などは高校によって異なります。
レポートなどの提出物を出していないと、通信制高校では単位を取ることができません。

提出期限を守ってレポートを提出することは、単位を取るためにとても重要です。

レポートはどうやって勉強する?

通信制高校では、教科書を見ながらインターネット講座などを見て勉強します。
講座を受講後、出題形式に沿ってレポートを作成し、提出します。

レポートの形式は、記述式や選択問題形式など高校により異なります。
レポート課題はインターネット講座や教科書の範囲から出題されるので、難しすぎるということはないでしょう。

リーベ高等学院提携通信制高校のレポートはどんな感じ?

提携通信制高校のレポートは、スマホやタブレットから提出します。

インターネット講座を見たり、教科書を見ればわかるようになっていますが、もし難しすぎて提出できない!という場合も、教室で個別に対応しています。
勉強がわからなくて不安な方も取り組めるようなサポート体制です。

単位の取り方②スクーリングに出席

通信制高校で単位を取るには、科目ごとに決められた回数スクーリングに出席する必要があります。
スクーリングとは、通信制高校で行われる対面授業のことで、必ず出席しなければなりません。

通信制高校は、基本的には登校回数が少ないものですが、スクーリングの形式は高校によって違います。
宿泊タイプのスクーリングや通学タイプのスクーリングなどの違いもあります。

スクーリングは、どの通信制高校にも必ずあります。スクーリングの回数や日数の違いなどを比較して、自分に合った通信制高校を選びましょう。スクーリングに無理なく通うことができる学校を選ぶことは、とても大切です。

通信制高校のスクーリングってどんな感じ?

リーベ高等学院提携の通信制高校のスクーリングは、住んでいる地域にある会場で参加します。
年間を通して数回ですが、少ない人もいれば多い人もいます。
科目数が少なければ、スクーリングの時間も少なくなります。

スクーリングでは、授業中に「当てられる」ということはなく、試験に必要な授業を聞いたりする時間になります。

体育や芸術の科目も、座学になりますので、集団が苦手な方も無理なく受けることができます。

単位の取り方③認定試験に合格

通信制高校で単位を取るには、認定試験に合格する必要があります。
科目ごとのレポート提出やスクーリングを終え、認定試験に合格してはじめて単位を取得することができます。

通信制高校の認定試験は、全日制高校の定期テストのように学期ごとに行われるわけでなく、年1〜2回行われることが多いです。通信制高校の単位認定試験は、科目ごとの最終テストとして行われるため、出題範囲は広いです。

出題範囲が広いと「合格するのが難しそう・・」と不安になってしまいますが、出題される問題はレポートの内容に沿ったものが多いです。

決められた回数レポートを提出し、試験前に復習をすれば解ける問題がほとんどです。
一般的な通信制高校の勉強内容は易しいので、難問は出題されないと考えて良いでしょう。

通信制高校の認定試験ってどんな感じ?

リーベ高等学院提携の通信制高校の認定試験は、選択問題と記述問題があります。
選択問題は、レポートの範囲から出題されます。
記述問題は、あらかじめ内容が知らされているので試験までに解答を考えておくことができます。

通信制高校の試験は、ふるい落とすものではなく、真面目に取り組む姿勢が評価されると言ってよいでしょう。
難しいものはなく、「高校卒業したい」という意志を持って取り組めば大丈夫です。

1年で40単位取れることも!通信制高校の仕組みを理解して高校卒業を目指そう

通信制高校は、全日制高校(学年制)とは違った仕組みで高校卒業を目指します。
1年間で取る単位数を相談しながら決めることができるので、自分のスタイルに合ったやり方で高校卒業を目指せます。

1年で10単位しか取らなくても3年間で74単位取るように計画を立てれば大丈夫です。
例えば全日制高校で「単位が足りないので留年」と言われても通信制高校で単位を取って高校卒業することも可能です。
日本航空高校通信制では1年間に40単位取れることもあります。(転入学の時期によって取れる単位数が違うので、詳しくはお問い合わせください)

通信制高校の仕組みを正しく理解して、自分に合った高校生活を送りましょう。

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