不登校は就職に不利?就活で不利にしないためのポイントは?

不登校で学校に行けていない日が続くと、いろんなことが不安になってくると思います。
不安の一つは就職のこと。
不登校は就職に不利になるんじゃないかと心配になりますよね。

先生

通信制高校に勤める立場から、不登校だった子が就職するときに役立ててほしいポイントなどお話します。

通信制高校には不登校だった生徒もたくさんいますが、不登校だからみんなが就職に不利というわけではありません。
通信制高校からの希望者就職率は、全日制高校と大差ありません。
就職に不利になる理由を知っておき、就職活動の時にお役立てください!

目次

不登校が就職に不利になる理由

結論から言うと、不登校が理由で就職が不利になるということはありません。
ただ、不登校は今も少数派であることから、その理由を尋ねられることがあります。
準備不足で就職活動をしていると不利になることもあります

不登校が就職に不利になる理由を挙げてみると、以下のことが考えられます。

  • 不登校についてポジティブに語れない
  • サポートを受けたことを話せない
  • 明らかに向いていない分野の職業に応募する

就職活動では、不登校の時期について説明を求められることがあります。
不登校の時期のことをうまく説明できないと、就職で不利になるかもしれません。

不登校のことで就職が不利になりうる理由について、対策を考えていきましょう。

不登校についてポジティに話せなくて不利になる

就職活動では、不登校の時期について説明が必要になることもあります。
必ず聞かれるわけではありませんが、就職の面接で聞かれることもあります。

その時にポジティブな印象を与えるように話せないと不利になることがあります。

ポジティブというのは、無理やりいい話をするというのではありません。
例えば、出席日数がかなり少ない場合、その理由を聞かれることがあります。
体調が悪くて欠席が増えていたことは仕方がないですが、今はどうなのかを話せると良いでしょう。
「出席日数が少ないのは、こんな理由があったからです。でもこんな工夫をして、最後はこのようにして高校を卒業しました」みたいな感じです。

内容がネガティブなものであっても、ポジティブな言い換えによって面接官に良い印象を与えることはできます

先生

面接の練習時にアドバイスできますのでお気軽にご相談ください。

サポートを受けたことを話せなくて不利になる

不登校の時期から就職活動ができるようになるまでに、色々なことがあったと思います。
家族からのサポートや、高校からのサポート、また医療機関でのサポートを受けた人もいるかもしれません。

誰かに助けてもらったこと、サポートを受けたことを恥ずかしいと思うかもしれませんが、正直に話すことで面接官に信頼感を与えることもあります。

周囲の人に理解してもらった経験や、サポートを受けた経験というのは貴重なものです。
社会人になると、一人の力で何かを成し遂げることよりもチームで協働する機会が増えます。
大きなチームプロジェクトとか、そんな大層な話ではなく、同僚と一緒に働くことも「協働」と言えます。
会社の一員として働くために、協働できる人間であることを伝えましょう。

明らかに向いていない職業に応募して不利になる

不登校になった理由は人それぞれ違います。
不登校の期間に自分と向き合い、どんな環境なら大丈夫かもわかるようになっているかと思います。
職場環境を選ぶときも、そのことを頭に置きながら就職活動をしましょう。
明らかに向いていない職場環境に応募しても、面接で話しているうちにお互いに「合ってないな‥」と思うことになります。

電車通勤が苦手なら、できるだけ近い職場を探す。
大人数が苦手なら、できるだけ小さな規模の職場を探す。

求人に応募する前に、会社説明会や会社見学などもあります。いろいろ検討してみましょう。

不登校が就活で不利にならないために

何らかの理由で不登校になることはやむを得ないことです。
本人に非がないことも多々あります。

不登校という理由を就活で不利な理由にしないよう、準備しておくことが大切です。
不登校の期間中、何も学びがなかった人はいないと思います。
支えてくれる家族のありがたさに気づいたとか、自分について振り返る時間ができて自分のことを理解できるようになったとか、いろいろあったと思います。

先生

考えたけどやっぱり何もない‥という方もご相談ください。
一人ひとりとお話ししてきて、何も出てこなかった生徒はいません!
いろいろお話ししていくと、何かしら出てくるものです。

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