通信制高校は就職に不利？不利になる理由と対策

通信制高校は就職に不利なイメージがあるかもしれません。
実際に通信制高校から就職できるのか、通信制高校の内情をお伝えします！

通信制高校卒業後の進路は？

通信制高校卒業後の進路の割合は、以下の通りです。

• 大学進学や専修学校へ進学　４１.４％
• 就職　１９.６％
• 公共職業能力開発施設等　０.８％
• 進路未定　３７.４％
• 不明　０.９％

通信制高校では４割の人が大学や専修学校へ進学し、２割の人が就職をしています。
進路未定の割合も高いですが、海外の学校に入学した人や家事手伝いをしている人などを含んでいます。

通信制高校でも目標をもって準備を進めれば、希望の就職や進学が可能です。

参考：文部科学省「高等学校通信教育の現状について」

通信制高校が就職に不利と言われる理由

通信制高校が就職に不利だと言われる理由として、このようなものが考えられます。

• 通信制高校で見れる求人票が少ない
• 通信制高校の認知度が低い
• 登校日数が少ないからコミュニケーション力が低いと思われがち
• 偏差値が測れないから学力が低いと思われがち
• 就職サポートがないと思われがち

通信制高校で見れる求人票が少ない

通信制高校にくる求人票の数は少ないのではないかと不安な人もいると思います。

しかし、通信制高校でも全日制高校と同じだけ求人票を見れます。
学校の求人票以外にも、ハローワークや求人情報サイト、就職エージェントなどを利用して仕事を探すこともできます。

より良い就職先をみつけるためには、学校に届く求人票だけでなく幅広い情報を集めることが大切です。
就職サポートが手厚い通信制高校なら、先生やカウンセラーが一緒に就職活動を進めてくれます。

通信制高校の認知度が低くて就職で不利になる

通信制高校の認知度が低くて、つまり、企業の方が高校名を知らないから就職で不利になると思われがちですが、企業の方は高校名で選んだりしません。

面接担当者と同じ高校出身で面接が盛り上がることがあるかもしれませんが、面接担当者の一存で就職が決まるわけではありません。
逆に、地元で有名な高校に行っているからと言って必ず就職できるということでもありません。

通信制高校だからという理由で就職が不利になることはありません。

コミュニケーション力が低いと思われて就職で不利になる

通信制高校は登校日数が少なく、その分、他の生徒や先生とコミュニケーションを取る時間は少なくなります。
しかしそれが必ずしもコミュニケーション力が低いことにはつながりません。

通信制高校だからコミュニケーション力が低いというのは完全なる思い込みで、思い違いです。

就職面接の担当者さんは、そんな思い込みで就職を不利にはしません。

もし、世間にそんな思い違いがあったとしても、就職面接で挽回できます。
もしあなたがコミュニケーション力に自信がなくても、練習すれば就職面接はクリアできます。

当校では就職面接の練習を行うなど就職のサポートを行なっているので、不安なことは練習すれば大丈夫です。

学力が低いと思われて就職で不利になる

通信制高校には偏差値がないため、高校名を見ただけではその生徒にどのレベルの学力があるかは分かりません。
学力が必要な就職先であれば、学力検査がありますし、学力検査があると分かった時点で対策をすれば大丈夫です。

当校では就職試験の対策を行うなどの就職サポートも行なっているので、学力が不安であれば対策しましょう。

一定の学力を必要とする就職先は学力検査をしてくれるので、通信制高校だからという理由で不利にはなりません。

通信制高校は就職サポートがなくて就職に不利

通信制高校は就職のサポートがなくて就職に不利だと思われがちです。
先ほどから何度かお伝えしているように、当校では就職支援としてこのような取り組みを行なっています。

• 就職面接対策
• 就職試験対策

面接で聞かれることを予想して、まず自分で言語化してみること。
そして、先生が面接官になって、実際に模擬面接を行ってみること。
模擬面接では面接室への入り方や挨拶の練習から行います。

また、高校３年生になったら早い段階から就職イベントへの引率も行なっているので、「どうやって就職先を探せばいいかわからない」という不安も無用です。

通信制高校から公務員になることも可能

公務員は高卒者も受験できる人気の職種です。
通信制高校を卒業すると、全日制高校と同じ高卒資格をもらえるので、試験に合格すれば公務員になることも可能です。

通信制高校は公務員試験対策をするのに有利です。
全日制高校の場合は日中は学校の勉強をし、帰宅後に公務員試験の勉強をするので、体力と気力を維持するのは簡単ではありません。
通信制高校は全日制高校よりも自由な時間が多いので、その時間を利用して公務員試験対策の勉強に集中することができます。

通信制高校から就職するメリット

通信制高校から就職を希望するなら、通信制高校のメリットを生かしましょう。

通信制高校は全日制高校よりも自由な時間が多いので、就職につながる知識や資格の勉強に集中することが可能です。
希望の仕事の知識や資格を身につければ、充実した履歴書を作成できます。
就職試験では、資格を取得する姿勢や仕事への熱意が評価されるでしょう。

パティシエやネイリストなど、なりたい職業が決まっている人は、専門コースのある通信制高校で学ぶというのも一つの選択肢ですが、専門コースのある通信制高校は学費が高額になります。

専門コースに入らなくても、やり方によっては通信制高校の自由な時間を使ってスキルアップを目指すこともできます。

通信制高校から就職面接を有利にするポイント

通信制高校から就職面接を有利にするポイントがあります。

• 通信制高校を選んだ理由を説明できること
• 通信制高校での努力をアピールできること

就職面接をする試験官の中には、通信制高校のことをよく知らない人もいます。
通信制高校を選んだ理由をしっかり説明できるようにしておきましょう。
将来のことよく考えて進路を選択していることが伝われば、通信制高校にネガティブな印象をもたれることはありません。

また、通信制高校で取り組んできたことを語れるようにしておきましょう。
自己管理をしながら勉強を進めてきたことや、勉強以外で努力したことがあれば、アピールの材料になります。

話すことが苦手な人も面接練習をすればしっかり対応できるようになります。