子どもが不登校になって心配なことはたくさんあると思いますが、一番心配なのは将来のことではないでしょうか。
親として、このまま不登校で将来がどうなってしまうのか心配になるのは当然のことです。
また、不登校の本人も、自分の将来はどうなるのか不安に感じています。
自分の将来のことは心配だけども、体が思うように動かなくて葛藤している子が多いです。
不登校で学校を休み続けられるのは、学生である今だけですよね。
社会人になったら休み続けることはできないし、不安になりますよね。
この記事では不登校の子にもおすすめの職業と、おすすめな理由、今からどのように過ごしていくのが良いかをお伝えします。
私が通信制高校で関わった生徒さんたちとの体験をもとに書いたもので、全ての不登校の子に当てはまるかはわかりませんのでご了承ください。
不登校の子にもおすすめの職業
不登校の子にもおすすめの職業は、家の中でも働ける在宅ワークがメインのものです。
- イラストレーター
- 動画編集者
- WEBライター
- ハンドメイド作家
- YouTuber
- WEBデザイナー
こういった職業は、在宅ワークがメインでも働くことができます。
でも昭和世代の親にとっては「そんな職業なんて、アテにならない」と思うかもしれません。
でも時代は変わっています。新時代です!
私の周りにも、プログラマーとして独立している人がいます。ほぼ在宅ワークだそうです。
他にも、Webディレクターとして在宅ワークで会社員をしている友人もいます。
コロナ禍を経て、在宅ワークの種類も増えて、現実にほぼ在宅ワークで社会人をしている人が増えました。
つまり、今の時代、家からほとんど出なくても社会人として生きることも可能だということです。
不登校の子にもおすすめな仕事の種類
不登校の子にもおすすめの職業についてそれぞれ説明します。
イラストレーター
イラストレーターは、イラストを描く仕事です。
当校の卒業生で、高校在学中からイラストを販売していた生徒がいました!高校3年生の進路相談で、「就職する?」という話をしたら「実はイラストを販売していて、それで生きてきます」みたいな話をしてくれて、卒業後はプロとして活躍しています。(在学中から販売していたので、高校生の頃からプロといえばプロですが)
また、別の卒業生も自分のイラストをSNSで発信し続けたら個展を開けることになって、アーティスト事務所(?)みたいなところに就職することになった子もいます。
彼女たちは不登校で当通信制高校に転校してきました。
家にいる時間が多いので、ずっとイラストを描き続けていました。
イラストで生計を立てるまでには色々ありましたが、今ではイラスト1つで何万円もするみたいです。
通信制高校に転校してくる生徒の中にイラストの得意な子が多いので、みんなそれぞれに得意なことを生かして仕事できたらいいなと願っております。
動画編集者
YouTubeなどの動画編集者も、在宅ワークの一つです。
動画編集スキルがあればオンラインで完結できる仕事です。
動画編集スキルはいきなり難しいことをやるのではなく、無料の動画編集アプリを触ってみる、とりあえずなんか動画を作ってみるというところからスタートです。
それが楽しければスキルアップのために頑張れるはずですし、あんまり楽しいと感じなければ別のことにチャレンジすれば良いだけです。
WEBライター
WEBライターはインターネットコンテンツを作る職業です。
文章を書くのが好きな人に向いている職業です。SEOと言われるインターネットスキルが必要になります。
WEBライターもいきなり難しい文章を書くのではなく、まずは自分のブログを作ってみる、文章を書いてみるなど、とりあえず行動してみるところからスタートです。
ブログを書いてみて楽しければSEOの知識を得るためにさらに行動していくはずですし、在宅ワークとしてのWEBライターに応募してみるのも1つの行動です。
ハンドメイド作家
ハンドメイドアクセサリーやお人形などを作る、「ハンドメイド作家」と呼ばれる職業があります。
ハンドメイドが好きな人に向いている職業です。
最近はハンドメイド作家のためのECサイト(通販サイト)もたくさんあるので、販売自体はインターネットの知識が少なくてもできるようになっています。
自分で作ったものが売れたらすごく嬉しいと思いますし、お客さんが喜んでくれるのは仕事のやりがいにもつながります。
在校生でもハインドメイドアクセサリーを販売している子がいます。
以前、作品を見せてもらいましたが、すごく綺麗で感動しました。
YouTuber、TikToker
YouTuber、TikTokerは在宅ワークにならないこともありますが、「普通の会社員ではない」ことは確かです。
顔出ししなくても、手元だけを写した動画でバズってる方々もいますし、極めれば成り立つ職業ではあります。
何かちょっと得意なことなどあれば、向いている人もいるかもしれません。
もし自分の得意なこと(ちょっと得意なこと)などあれば「こんなスキルあるけど、役に立ちますか?」と聞いてくれれば、一緒に知恵を絞ります。
WEBデザイナー
WEBデザイナーは、ホームページなどをデザインする職業です。
ウェブデザインといってもいきなり難しいことをするのではなく、まず何か一つ作ってみることからスタートです。
とっかかりになればいいなと思って、当校でもウェブデザイン講座を無料で開講しています。
簡単なウェブデザインをしてみて「たのしい!」と思えたらスキルアップのためにさらに行動していくでしょうし、WEBデザイナーへの道が開けます。
特に楽しくなければまた別のことをやってみればいいだけです。
未経験でいきなりWEBデザイナーとして在宅ワークを受注していくのは難しいですが、少しずつ進めていくことは可能です。
不登校の子が社会人として仕事に就くために今からすべきこと
不登校の子にもおすすめの職業をいくつか紹介しましたが、「自分にもできるかな?」と思ったものはありましたか?
もし今、イラストを描くのが好きなら、イラストを職業にするのは「絶対無理」なんてことはないと思います。
ちょっとでも得意なことがあれば、せっかくなので得意なことを伸ばそうとしてみるのがおすすめです。
得意なことを職業にするために今からできることをお伝えします。
- 仕事にするんだと熱意を持って練習する
- 仕事の成果を人に見てもらう
- 小さな報酬から仕事を受けてみる
仕事にするんだと熱意を持って練習する
得意なことを仕事にするためには、「この得意なことで生きていくんだ」という熱意を持って練習することが大切です。
例えばイラストを描くことが好きで、家からはあまり出たくなくて、イラストで仕事できたらいいなと思っていた生徒さんは、イラストに一点集中して(といっても、通信制高校を卒業するための課題や出席はしっかり取り組んで)いました。
得意なこと(=イラスト)を伸ばすために、自ら創意工夫していました。
通信制高校での高校生活は時間があるので、せっかくの時間、自分のために有効活用してもらえたらと思います。
仕事の成果を人に見てもらう
出来上がった作品や文章は、どんどん人に見てもらうのが良いです。
見てもらうことで様々なフィードバックを受けることができるし、スキルアップのチャンスにつながります。
ただ、専門外の人からのフィードバックは的外れなことも多いので、意見を参考にするときは慎重に‥
でも色んな人に見てもらうのは、絶対に必要です。
いくらいい作品やいい文章が書けても、人に見てもらわず自分だけのものにしていては仕事につながりません。
教室の先生や友達に見せるのが恥ずかしければ、匿名のSNSで発信するのでも良いでしょう。
小さな報酬から仕事を受けてみる
たくさんの練習、そしてフィードバックを受けての試行錯誤ができたら、小さな報酬から仕事を受けてみましょう。
実際に報酬を得るために行動してみると、またいろんな気づきがあります。
例えばイラストを描く仕事であれば、SNSアイコンを作成するのが小さな報酬の仕事になります。
報酬を得ることで、仕事の責任ややりがいを感じることにもつながります。
仕事として成り立たせるために必要なことも、報酬を得ることで初めて見えてきたりもします。
今まで取り組んできたことがどんな仕事になるのかわからなければ、ぜひ教室の先生に相談してください。
一緒い知恵を絞ります。
不登校の子にもおすすめの職業に必要なスキル
不登校の子にもおすすめの職業をいくつか紹介しましたが、それらの職業に必要なスキルも合わせてチェックしてみてください。
- 専門スキル
- 文章でのコニュニケーションスキル
専門スキル
専門スキルは、仕事をしていく上で必須のスキルです。
好きこそ物の上手なれという言葉にあるように、本気で取り組めば身についてきます。
本気ならば専門学校で引き続き学ぶなどもできます。
専門スキルと同じぐらい大切なのが、文章でのコミュニケーションスキルです。
文章でのコミュニケーションスキル
在宅ワークを主にやっていきたい場合、文章でのコミュニケーションスキルが必須になります。
まず大前提として、人と関わらずに得意なことを活かすのは難しいです。
例えばイラストの仕事をするにしても、イラストを依頼する人がいて初めて仕事が成立するわけです。
人とのコミュニケーションが発生します。
なるべく家から出ずに仕事をする場合、依頼人と文章でのコミュニケーションをとっていくことになります。
文章でのコミュニケーションは、普段から練習できるスキルです。
最近は文章でのコミュニケーションが増えていますよね。例えばLINEです。
いろんな人とのコミュニケーションをLINEで取っている人も多いのではないでしょうか。
他にも、インスタグラムのDM。これも文章です。
こういった文章を「練習」と捉えて、普段から丁寧なやりとりを心がけるのです。
- 私の言いたいことはこの文章で伝わるかな?
- わかりにくい表現、間違った日本語はないかな?
- 誤解を与える表現になっていないかな?
- この文章で、相手の負担を減らすことはできるかな?
こういったことに普段から気をつけながら文章でのコミュニケーションを練習することができます。
通信制高校では課題の提出に文章を書くこともあるので、短い文章であっても一つ一つ練習だと思って丁寧に取り組んでみることもできます。
在宅ワークを主な仕事にしたい場合、今から取り組めることがいくつもあります。
この記事を読んでくださった方は、今日からの過ごし方の参考にしてくださいね。