いじめではないけど不登校になることもあります。
不登校になる理由はいじめなどの明確な原因があると考える人が多いのではないでしょうか。
しかし、不登校になる理由は、必ずしもいじめではありません。
友人関係がよくても不登校になることはあります。
不登校の子自身が理由についてわからないこともあります。
この記事では、いじめじゃないのに不登校になる理由をまとめました。
不登校のお子さんの理解に役立てば幸いです。
いじめじゃないのに不登校になる理由
いじめじゃないのに不登校になることはあります。
主な理由は以下の4つです。
- 無気力・不安
- 生活リズムの乱れ
- いじめ以外の友人関係
- 家庭の問題
子どもが不登校になったら、いじめ以外の理由でも不登校になることを理解し、対応を考えていく必要があります。
参照:文部科学省「令和4年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について」
不登校の理由1・無気力や不安
不登校になった理由の50%以上が「無気力や不安」です。
不登校の理由が「無気力や不安」の場合は、はっきりとした原因がないのに学校に行けなくなります。
本人もなぜ無気力や不安になるのかわからず、言葉で表現できないので、解決が難しいことがあります。
直前まで学校に行く準備をしているのに、登校時間になると腹痛や嘔吐などの症状がでる子もいます。
学校に行く意味や達成感を感じられず、無気力になり、朝起きられなくなってしまうことも。
無理に登校を続けると、体調やメンタルが悪化する可能性もあります。
まずは本人の体調を整え、エネルギーを回復する方がよい場合があります。
不登校の理由2・生活リズムの乱れ
生活リズムの乱れが不登校の理由になることがあります。
生活リズムが乱れ、学校に行く時間に起きられなくなると登校できません。
生活リズムが乱れる原因は、夜間のスマホやゲームの利用、翌日の学校が不安で眠れないことなどが考えられます。
昼夜逆転になってしまうと回復までに時間がかかります。
早めにデジタル機器の使い方を改善したり、専門家に相談したりして生活リズムを整える必要があります。
不登校の理由3・いじめ以外の友人関係
いじめ以外の友人関係をめぐる問題が不登校の理由になることがあります。
いじめられてはいないけれど気が合う友人がいないとか、集団が苦手など理由はさまざまです。
人とのコミュニケーションが苦手だったり、人前で話すのが苦手だったりすると、学校が居心地の悪い場所になりやすいです。
いじめがないからと言って無理に登校させていると、ますます学校が嫌な場所になってしまうかもしれません。
いったん休みをとって、ストレスを除去することが必要な場合があります。
不登校の理由4・家庭の問題
家庭の問題で不登校になることがあります。
家族間の不和や経済的不安など、家庭生活が安定していないと子どもの気持ちは不安定になりやすいです。
親の転勤や離婚などの環境の変化をきっかけに学校に行けなくなることもあります。
特に繊細な気質をもっている子は、家族の不安に影響されやすいです。
家庭環境をすぐに変えるのは簡単ではないかもしれませんが、できるだけ安心して過ごせる家庭環境を整えることで、登校できることがあります。
いじめじゃないけど不登校になる理由は人それぞれある
いじめじゃなくても不登校になることがあります。
その理由は人それぞれで、不登校を乗りこえる方法も違います。
不登校になった直後は、学校に行けない理由がはっきりせず混乱してしまうと思います。
落ち着いて子どもの話に耳を傾け、学校やスクールカウンセラーと連携して安心して過ごせる環境を整えましょう。
不登校でも高校卒業を目指すなら通信制高校がある
どうしても学校が合わないお子さんも、通信制高校では高校卒業を目指すことができます。
「学校」というところがどうも苦手だったり、集団生活が苦手だったりする子も安心して学校生活を送ることができます。
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通信制高校を卒業した後は、同級生と同じタイミングで進学したり就職している子がたくさんいます。
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