通信制高校の仕組みを徹底解説!高校卒業資格は?どうやったら卒業できる?

通信制高校は、高等学校教育を提供する学校、「高等学校」です。
通信制高校は、学校に毎日通うことが難しい生徒や、自分のペースで学習を進めたい生徒に向いている高校です。

先生

通信制高校に勤務して11年目の私が、通信制高校の特徴や卒業までの流れ、卒業後の進路について解説します!

目次

通信制高校の特徴は3つ

通信制高校を卒業すれば立派な「高卒」。
でも普通の高校と違うところもあります。通信制高校の特徴を3つ紹介します。

  • 柔軟性がある
  • 個別対応あり
  • 多様性あり

通信制高校は柔軟性がある

通信制高校は基本的には自宅で学習を進めることができるので、自分のペースで勉強ができます。
普通の高校は、体調不良などで休んでしまうと、その分の授業を聞くことはできません。
欠席が続くと、授業についていけなくなります。
でも通信制高校は自分のペースで勉強を進めることができるので、体調のすぐれない時はお休みして、体調が良くなったら勉強に取り組むなど、休み休みでも高校卒業の勉強ができます。

通信制高校は個別対応してくれることも

通信制高校の中には、個別対応をしてくれるところもあります。
例えば、勉強面の不安や、体調面の不安に対して、個別に相談に応じる高校もあります。

生徒

レポートがわからなくて提出できなかったらどうしよう?
スクーリングの時間割が心配‥


集団行動からはみ出すことを許さないのが学校、というイメージがあるかもしれませんが、通信制高校は個別に対応してくれることもあります。

通信制高校は多様性がある

通信制高校にはいろんな生徒がいます。
中学校で不登校だった子、芸能活動をしている子、社会人としてフルで働いている子など、さまざまな背景を持つ子が通信制高校にいます。

普通の高校では浮いてしまう子も、通信制高校ではからかわれたりすることもありません。
通信制高校は、多様性を受け入れる教育の場所といえます。

通信制高校はどうやったら卒業できる?

先生

通信制高校を卒業するまでの流れをざっと説明します!

  1. 入学手続き:入試は面談です。入学手続きをしたら、年度の途中からでもスタートできます。
  2. オリエンテーション:高校卒業するために、それぞれの状況に応じたま学習計画を立てて共有します。
  3. レポート提出:自宅でも、教室でも、好きな時間に学習を進めてレポート等を提出します。
  4. スクーリング:履修単位に応じた時間、登校して授業を受けます。通信制高校によってやり方や時間数が違います。
  5. 単位の取得:レポート提出とスクーリングを完了するとテストを受験できます。テストに合格すれば単位取得です。
  6. 卒業要件を満たす:3年間の在籍、74単位の取得で高校卒業できます。
先生

スクーリング(登校)の日数や時間数は通信制高校によって異なります。
リーベ高等学院の場合は、最短で年間4日。
自宅からの通いでスクーリングに参加できるので、費用の負担も少なくなります。

高校卒業の条件は?

高校卒業のためには2つの条件を満たす必要があります。

  • 高校に3年間の在籍:もし今、別の高校に在籍している場合は、通信制高校への転校で、今の続きから「3年間の在籍」を満たせます。
  • 74単位の取得:現在高2、高3の場合はすでにいくつかの単位を取得しているはずなので、その続きから合計で74単位取得することで高校卒業となります。

通信制高校を卒業後の進路は不利?

通信制高校を卒業すれば「高校卒業」の資格となるので、皆さんがよく知っている高校と同じ資格を持っていることになります。

先生

通信制高校を卒業した生徒さんたちの主な進路を紹介します。

通信制高校を卒業して進学する

通信制高校を卒業すれば「高校卒業」となりますので、大学や専門学校への進学も可能です。
大学や専門学校の受験要件として「高校卒業見込み」や「高校卒業」というのがあります。
通信制高校を卒業すれば、大学や専門学校の受験要件を満たすことができます。

通信制高校を卒業して就職する

通信制高校を卒業すると高卒となり、全日制の高校と同等に扱われます。
高卒資格がない人と比べると、就職活動においても有利です。

生徒

通信制高校だと就職先がないのでは?

通信制高校でも、全日制の高校でも、応募できる求人は同じです。
就職に不利などはありません。

通信制高校卒業後の進路

通信制高校を卒業後の進路は、進学や就職のほかに、海外留学や資格取得のための勉強などさまざまな進路があります。

先生

今までの卒業生の中には、好きなこと(イラスト)を生かして、イラストレーターとしてお仕事を始めた先輩もいました。
芸能活動を続けて、地下鉄の大きな広告に起用された先輩もいました!

通信制高校は学習の自由度が高く、様々な生活状況や学習スタイルの生徒に合っています。ただし、自己管理能力や自習に対する意欲が求められるため、あなたの目的や状況に応じた通信制高校を選ぶことが重要です。

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