はじめに
通信制高校から大学を目指す方が増えています。
その中で注目されているのが、「総合型選抜(旧AO入試)」という入試方法です。
総合型選抜は、学力試験の点数だけでなく、その人らしさや意欲、活動の実績など、多面的に評価される入試スタイルです。
「通信制高校だから不利かも…」と不安になることもあるかもしれません。でも、大丈夫です。
総合型選抜は、通信制高校の生徒にも大きなチャンスがある制度なんです。
この記事では、総合型選抜の仕組みや選考の流れ、合格のための準備について、わかりやすくご紹介します。
一緒に安心して進めていきましょう。
総合型選抜ってどんな入試?通信制高校生にもぴったりな理由
総合型選抜は、大学が「こんな学生に来てほしい」という考え(アドミッションポリシー)に合った人を選ぶ入試です。
学力試験だけでは見えない「あなたらしさ」や「がんばってきたこと」が評価されます。
たとえば、志望理由や将来の目標、課外活動での経験、面接での姿勢などが見られます。
通信制高校は時間の使い方が自由なので、ボランティアや資格取得、アルバイト、趣味の活動など、学校外での経験が豊富な方も多いですよね。
そういった経験こそ、総合型選抜でしっかり評価されるポイントです。
自分の経験を丁寧に伝えれば、大学への扉はしっかり開かれています。
総合型選抜の流れと準備しておくこと
大学によって選考の方法は少しずつ違いますが、おおよそ次のようなステップで進みます。
- 志望理由書や自己推薦書の提出
- 面接や小論文、プレゼンテーション
- 活動実績や資格の証明書提出
まず大切なのは、志望理由や活動内容をしっかり書くこと。
面接では、「どんな未来を描いているか」「大学で何を学びたいか」を自分の言葉で話せると安心です。
総合型選抜は、いろいろな面からあなたを見てくれる入試。
だからこそ、準備をコツコツ進めることが合格への近道です。
通信制高校生が向いている3つの理由
「自分でも挑戦できるかな?」と思っている方へ。
通信制高校生には、総合型選抜に向いているポイントが3つあります。
- 自由な時間を活かして、経験が積みやすい
アルバイトやボランティア、資格取得など、さまざまな体験がしやすい環境です。 - 自分のペースで学び、計画を立てる力が身につく
自己管理や目標に向かう姿勢は、総合型選抜で高く評価される要素です。 - 学校外の実績や自己PRでアピールできる
推薦入試よりも、校内活動に縛られず、自分の取り組みを自由に伝えられます。
通信制高校での経験は、しっかり武器になりますよ。
合格につながる5つの準備ポイント
合格を目指すためには、次の5つを意識してみてください。
- 成績を安定させる
スクーリングやレポートに丁寧に取り組み、評定平均を上げましょう。 - 資格や活動の実績を積む
英検、漢検、ボランティア、アルバイトなど、自分の努力を形にすると伝えやすくなります。 - 自己分析と志望校研究をしっかりと
「自分の強み」「将来の夢」「大学が求める学生像」を照らし合わせておくことが大切です。 - 出願書類の完成度を高める
自分の思いや学びたいことを、丁寧にわかりやすく書きましょう。先生の添削もぜひ活用して。 - 面接・小論文の練習を重ねる
自分の言葉で語る練習、論理的に伝える練習。少しずつ、繰り返すことが力になります。
焦らなくてOKです。少しずつ、準備をしていきましょう。
気をつけたいことと併願の考え方
総合型選抜は、準備に時間がかかる分、計画的に進めることが大切です。
まずは、自分の活動や経験を振り返って、どんなふうにアピールできるか考えてみましょう。
また、大学によって出願条件や選考内容が異なります。
必ず募集要項を確認して、必要な書類や試験をチェックしてくださいね。
そしてもうひとつ、安心のために「併願」も考えておくとよいでしょう。
総合型選抜の結果が出るのは早いですが、万が一のために、他の入試方法も視野に入れておくと気持ちが楽になります。
進路指導の先生に相談するのもおすすめです。
一人で悩まず、一緒に考えていきましょう。
まとめ
通信制高校から大学を目指すことは、決して特別なことではありません。
総合型選抜は、自分の経験や意欲をしっかり見てもらえる入試です。
・成績の安定
・資格や活動の実績づくり
・自己分析と大学研究
・出願書類の完成度アップ
・面接や小論文の対策
この5つを少しずつ準備していくことで、大学合格に一歩ずつ近づけます。
通信制高校だからこそできた経験を、あなたの強みに変えていきましょう。
焦らず、無理をせず、自分らしいペースで大丈夫です。
あなたの未来を、応援しています。