不登校って、どんな子のこと?
不登校とは、「病気や経済的な理由」以外のさまざまな背景で、学校に行かない、または行けない子どものことを指します。
「本当は行きたいけど、行けない」と感じている子もたくさんいます。
本当は勉強したいのに、できなくて自己嫌悪になってしまうこともあります。
そんな気持ちに寄り添うことが、まわりにできる大切なサポートです。
子どもが「自分はこのままでいい」と思えるよう、家庭や学校、社会が力を合わせていく必要があります。
不登校の子の割合は?
平成27年度のデータでは、小・中・高校あわせて約17万5千人の子どもたちが不登校の状態にありました。
「特別なこと」ではなく、誰にでも起こりうることですね。
不登校で遅れた勉強はどうなる?
学校に行けないことで、勉強の遅れが気になることもあります。
学校に行っていないけども塾には行っていたり、中学を卒業するまで不登校だったけど、高校に進学してから勉強をやり直している子もいます。
不登校を「問題行動」ととらえるのではなく、その子の「いまの状況」として理解することが大切だとされています。
焦らず、少しずつ。その子に合ったかたちで前に進めばいいのです。
そのために、不登校や不登校支援についての理解を深める必要があります。
勉強の遅れはいつからでも取り戻せます。
不登校は悪いことではありません。
不登校支援とは?
支援のポイントは、「学校に行くこと」だけをゴールにしないことです。
子ども自身が将来のことを考え、自立に向かっていけるよう、一緒に支えていきましょう。
進むペースは人それぞれ。あせらず見守る姿勢が大事です。
「教育機会確保法」という法律があって、子どもが休むことの大切さもきちんと認められています。
たとえば、いじめなどで学校がつらいと感じたら、無理に登校する必要はありません。
というか、いじめがあればその場から離れることも大切です。
学校がつらいときは休んで大丈夫です。
実際の不登校支援
国が提示している不登校支援には、学校での相談やスクールカウンセラーの活用などがあります。
高校生の場合は、学校だけでなく民間の機関も利用することで、自分に合った方法を探すこともできます。
例えば・・
- 別室登校や保健室登校など、無理のない方法で学校に関わることもできます。
- 個別指導や補習授業など、学習面のサポートも受けられます。
- スクールカウンセラーや相談室で、気持ちを話すこともできます。
- 通信制高校やフリースクールなど、学校以外の選択肢もあります
一人で抱えず、頼れるところに話してみましょう。
フリースクールってどんな場所?
フリースクールは、不登校の子どもが安心して過ごせる民間の施設です。
学びや体験、相談などができる場で、全国にさまざまなかたちのスクールがあります。
ただ、専門学校への進学や大学進学を考えている場合は、高校卒業の資格が必要になるので、フリースクールだけでは足りなくなってしまいます。
しかし、心の調子を崩してしまう前に、自分に合った居場所を見つけることが大切です。
自分に合った居場所が、きっと見つかります。